• 著者: Jared Weiss, Jerome Goldschmidt, Zoran Andric, Konstantin H. Dragnev, Chad Gwaltney, Konstantina Skaltsa, Yili Pritchett, Joyce M. Antal, Shannon R. Morris, Davey Daniel
  • Corresponding author: Jared Weiss (University of North Carolina Lineberger Comprehensive Cancer Center, Chapel Hill, NC, USA)
  • 雑誌: Clinical Lung Cancer
  • 発行年: 2021
  • Epub日: N/A
  • Article種別: Original Article
  • PMID: 33895103

背景

進展型小細胞肺がん (extensive-stage small cell lung cancer, ES-SCLC) は、その悪性度の高さと急速な進行から、診断時には既に転移を伴うことが多く、標準治療として化学療法が中心となる。主要な化学療法レジメンであるエトポシドとプラチナ製剤の併用 (E/P)、アテゾリズマブを加えたE/P/A、および二次治療以降のトポテカンは、高い奏効率を示す一方で、重篤な化学療法誘発性骨髄抑制 (chemotherapy-induced myelosuppression, CIM) を高頻度に引き起こすことが知られている。具体的には、grade 3-4の好中球減少が70〜80%、発熱性好中球減少が10〜15%、grade 3-4の貧血および血小板減少が30〜50%の患者で発生すると報告されている (例: Horn et al. NEnglJMed 2018vonPawel et al. JClinOncol 2014Weiss et al. AnnOncol 2019)。

CIMは、感染症、出血、重度の倦怠感、輸血依存、そして入院といった合併症を招き、患者の生活の質 (quality of life, QOL) を著しく低下させる。さらに、CIMは化学療法の減量、延期、あるいは中止を余儀なくさせることが多く、結果として抗腫瘍効果が制限される可能性が指摘されている。従来のCIM管理戦略は、主にG-CSFによる好中球減少への対応、エリスロポエチン刺激剤 (erythropoiesis-stimulating agents, ESA) や輸血による貧血の治療、血小板輸血による血小板減少の管理など、単一の血球系統に焦点を当てた反応的な支持療法に限られていた。これらの支持療法自体も、骨痛、血栓症、輸血反応などの副作用リスクを伴う。このような従来のCIM管理戦略では、多系統にわたる骨髄抑制の包括的な予防や、患者のQOL改善に対する効果が不十分であり、依然として多くの課題が残されている。

このような背景から、化学療法による骨髄抑制を予防的に、かつ多系統にわたって保護する新たな治療戦略が強く求められていた。Trilaciclibは、初のfirst-in-classのサイクリン依存性キナーゼ4/6 (CDK4/6) 阻害薬であり、化学療法直前の静脈内投与により、造血幹細胞および前駆細胞 (hematopoietic stem and progenitor cells, HSPC) を一時的にG1期に停止させることで、S期特異的な化学療法剤(トポイソメラーゼII阻害剤やプラチナ製剤など)の細胞障害作用から保護するという、全く新しい「骨髄保護 (myeloprotection)」の概念を導入する薬剤である。SCLC腫瘍細胞は、網膜芽細胞腫タンパク質 (RB1) の機能喪失によりCDK4/6非依存的に増殖するため、trilaciclibは宿主の造血細胞のみに作用し、腫瘍細胞の増殖には影響を与えないという理論的根拠を持つ。しかし、この多系統にわたる骨髄保護効果が、実際の臨床現場でどの程度有効であるか、また患者のQOLや抗腫瘍効果にどのような影響を与えるかについては、さらなる包括的な評価が不足しており、その実態は未解明であった。

目的

本研究の目的は、ES-SCLC患者を対象として実施された3つの独立した第II相ランダム化二重盲検プラセボ対照試験のプール解析を通じて、trilaciclibの化学療法前投与がもたらす以下の効果を包括的に評価することである。

  1. 多系統にわたる骨髄保護効果の評価: サイクル1における重症好中球減少の持続期間 (duration of severe neutropenia, DSN) および治療期間中の重症好中球減少の発生率を主要評価項目とし、さらに好中球、赤血球、血小板といった複数血球系統におけるCIMの軽減効果を詳細に評価する。これには、発熱性好中球減少の発生率、G-CSF投与率、grade 3/4貧血の発生率、赤血球 (RBC) 輸血率、ESA投与率、grade 3/4血小板減少の発生率、血小板輸血率などが含まれる。
  2. 支持療法使用、入院率、および化学療法減量への影響の評価: G-CSF、ESA、RBC輸血、血小板輸血といった支持療法の使用頻度、CIMまたは敗血症による入院率、および化学療法減量率に対するtrilaciclibの効果を定量的に評価する。これにより、医療資源の利用効率と治療継続性への影響を明らかにする。
  3. 患者報告アウトカム (patient-reported outcomes, PRO) および健康関連QOL (health-related quality of life, HRQoL) 改善効果の評価: FACT-An (Functional Assessment of Cancer Therapy-Anemia) の貧血関連疲労、FACIT-Fatigue (Functional Assessment of Chronic Illness Therapy-Fatigue)、身体的ウェルビーイング (physical well-being, PWB)、機能的ウェルビーイング (functional well-being, FWB) などのサブスケールを用いて、trilaciclibが患者のHRQoLに与える影響を評価する。
  4. 抗腫瘍効果 (objective response rate, ORR、progression-free survival, PFS、overall survival, OS) への非劣性の確認: trilaciclibが骨髄保護効果を発揮しつつ、化学療法の抗腫瘍効果を損なわないことを、ORR、PFS、およびOSの比較を通じて確認する。

これらの評価を通じて、trilaciclibがES-SCLC患者の化学療法における新たな標準治療として位置づけられる可能性を検討する。

結果

多系統骨髄保護効果: プール解析の結果、trilaciclibの化学療法前投与は、多系統にわたるCIMのほとんどの指標において有意な改善をもたらした (Figure 1)。サイクル1における重症好中球減少の持続期間 (DSN) 中央値は、trilaciclib群で0日 (標準偏差 1.8日) であったのに対し、placebo群では4日 (標準偏差 5.1日) であり、統計学的に有意な短縮が認められた (p < 0.0001)。治療期間中の重症好中球減少 (SN) の発生率は、trilaciclib群で11.4% (n=14/123) であったのに対し、placebo群では52.9% (n=63/119) と、約5分の1に有意に低減した (相対リスク [RR] 0.22, p < 0.0001)。発熱性好中球減少の発生率は、trilaciclib群でplacebo群よりも数値的に低かったが、統計的有意差は認められなかった (p = 0.0889)。

支持療法使用の有意な削減: G-CSF投与率は、trilaciclib群で100サイクルあたり16.4回であったのに対し、placebo群では40.6回であり、約60%の有意な減少が認められた (RR 0.40, p < 0.0001)。Grade 3/4貧血の発生率は、trilaciclib群で有意に低かった (p < 0.05)。Week 5以降のRBC輸血率は、trilaciclib群で100週あたり1.5回であったのに対し、placebo群では3.1回であり、約半減した (p = 0.0027)。ESA投与率も、trilaciclib群で100サイクルあたり1.6回、placebo群で6.4回と有意に低減した (p = 0.0359)。Grade 3/4血小板減少の発生率は、trilaciclib群で低下傾向を示し、血小板輸血率も減少したが、Breslow-Day検定で血小板関連エンドポイントにおける治療効果の不均一性が示唆されたため、プール解析の解釈には注意が必要である (p = 0.0018)。

化学療法減量と投与強度の維持: サイクル1以降の化学療法減量を必要とした患者の割合は、trilaciclib群で8.9% (n=11/123) であったのに対し、placebo群では30.3% (n=36/119) と、約3分の1に有意に低減した。サイクルあたりの減量発生率も、trilaciclib群で100サイクルあたり2.8回、placebo群で9.3回と有意に低かった (p < 0.0001)。G1T28-05およびG1T28-02試験では、サイクル4までの平均相対投与強度 (RDI) は、カルボプラチンでtrilaciclib群95.7% vs placebo群90.2%、エトポシドでtrilaciclib群93.4% vs placebo群89.0%と、trilaciclib群で数値的に高かった。これは、trilaciclibが化学療法の投与強度を維持し、治療の継続性を向上させる可能性を示唆する。

CIM関連入院率の低減と安全性プロファイル: CIMまたは敗血症による入院は、trilaciclib群で4.1% (n=5/122) であったのに対し、placebo群では13.6% (n=16/118) と、約3分の1に有意に低減した (p = 0.0088)。入院発生率は、trilaciclib群で100サイクルあたり0.94回、placebo群で5.7回であった。全grade 3以上の治療関連有害事象の発生率は、trilaciclib群で59.8% (n=73/122) であったのに対し、placebo群では83.1% (n=98/118) であった。Grade 4の血液毒性は、trilaciclib群で15.6% (n=19/122) vs placebo群52.5% (n=62/118) と大幅に低減した。Trilaciclib特異的な新規安全性シグナルは検出されず、主な有害事象は軽度の疲労 (11.5%)、悪心 (10.7%)、注入反応 (13.9%) であった。治療関連死亡は両群で同等であった (trilaciclib群4.9% vs placebo群2.5%)。

患者報告アウトカム (PRO) の改善: PROの完了率は両群で80%以上と高かった。ベースラインでは、PWB、FWB、疲労、anemia-TOI、FACT-Anの平均スコアは両群で類似していたが、placebo群でわずかに高い値 (より良好なHRQoLを示す) であった。最初の4サイクルにわたるこれらのPRO指標のベースラインからの調整平均変化量では、trilaciclib群の患者は一般的に改善または安定を維持したのに対し、placebo群の患者は安定または悪化した (Figure 2)。trilaciclib群では、ベースラインからの改善を経験した患者の割合が大きく、悪化を経験した患者の割合が小さかった。また、trilaciclibは、placeboと比較して、患者の機能および症状指標の悪化までの期間 (TTCD) を有意に遅延させた (Figure 3)。疲労のTTCD中央値は、trilaciclib群でplacebo群よりも4.7ヶ月長く、FWBおよびanemia-TOIのTTCD中央値もそれぞれ3.8ヶ月、3.4ヶ月長かった (HR範囲 0.45-0.62)。

抗腫瘍効果の非劣性: 腫瘍奏効率は両治療群で類似しており、ORRはtrilaciclib群で49.1% (n=56/114) vs placebo群51.8% (n=59/114) であった (p = 0.7879)。奏効期間 (DOR) 中央値は、trilaciclib群で5.7ヶ月 (95% CI 4.7-7.0) vs placebo群4.6ヶ月 (95% CI 4.1-5.0) であった。PFS中央値は、trilaciclib群で5.3ヶ月 (95% CI 4.6-6.1) vs placebo群5.0ヶ月 (95% CI 4.4-5.5) であり、HR 0.80 (95% CI 0.61-1.06, p = 0.1404) と非劣性を示唆する傾向が認められた (Figure 4A)。OS中央値は、trilaciclib群で10.6ヶ月 (95% CI 9.1-11.7) vs placebo群10.6ヶ月 (95% CI 7.9-12.8) と完全に同等であり、HR 1.00 (95% CI 0.75-1.35, p = 0.8136) であった (Figure 4B)。これは、骨髄保護が抗腫瘍効果を損なわないことを確認する結果である。

サブグループ解析における骨髄保護効果の一貫性: 骨髄保護効果は、3つの試験すべてで一貫して確認された。化学療法レジメン (E/P、E/P/A、topotecan) や治療ライン (1L、2-3L)、年齢、PS、性別といったサブグループのいずれにおいても、trilaciclibの骨髄保護効果が再現されることが示された。この結果は、trilaciclibが幅広いES-SCLC患者集団および化学療法レジメンにおいて有効な骨髄保護剤であることを強く支持する。

考察/結論

本プール解析は、ES-SCLC患者を対象とした3つの第II相ランダム化二重盲検プラセボ対照試験のデータを統合し、trilaciclibが化学療法誘発性骨髄抑制 (CIM) を多系統にわたって臨床的に有意に軽減し、支持療法需要、入院率、化学療法減量を削減しつつ、患者の健康関連QOL (HRQoL) を改善し、かつ抗腫瘍効果 (ORR、PFS、OS) に悪影響を与えないことを包括的に実証した重要な研究である。

先行研究との違い: これまでのCIM管理は、G-CSF、ESA、輸血といった単一血球系統に特化した反応的な支持療法に限定されていた。しかし、本研究で示されたtrilaciclibは、化学療法前に予防的に投与することで、好中球、赤血球、血小板といった複数の血球系統を同時に保護するという、全く新しい「myeloprotection」の概念を大規模に実証した点で、これまでのアプローチと対照的である。特に、サイクル1の重症好中球減少の持続期間 (DSN) を平均4日から0日に短縮したことは、G-CSFの臨床的有効性を評価する代替エンドポイントとして一般的に用いられるDSNが、発熱性好中球減少や感染リスクの強力な予測因子であることを考慮すると、極めて臨床的に意義深い。

新規性: 本研究で初めて、trilaciclibがES-SCLC患者の主要な化学療法レジメン (E/P、E/P/A、topotecan) のいずれにおいても、一貫した多系統骨髄保護効果を発揮することを示した。これは、異なる治療ラインやレジメンにおいてもtrilaciclibの有効性が再現されることを意味し、その汎用性の高さを示す新規な知見である。また、CIMまたは敗血症による入院率を約3分の1に低減したことは、医療資源の利用とコスト削減の観点からも重要な新規所見である。さらに、疲労、身体的ウェルビーイング、機能的ウェルビーイングといったHRQoLの複数の領域で有意な改善が認められたことは、患者中心のケアにおいてtrilaciclibが果たす役割の新規性を示唆する。

臨床応用: 本知見は、ES-SCLC患者の化学療法における臨床応用に直結する。2021年2月に米国FDAがtrilaciclibをES-SCLC患者の化学療法前投与として承認したことは、本研究結果の臨床的意義の高さを示すものである。臨床現場では、以下の点が期待される。

  1. 支持療法の削減: 化学療法の各サイクル冒頭にtrilaciclibを追加することで、G-CSF、ESA、輸血といった反応的支持療法を大幅に削減でき、医療資源の効率化と患者負担の軽減が期待される。
  2. 治療投与強度の維持: サイクル1からの骨髄保護により、化学療法の減量や延期が減少し、治療の相対投与強度 (RDI) が維持されることで、抗腫瘍効果の最大化が期待される。
  3. QOLの改善と医療費削減: CIMによる入院削減は、患者のQOL改善だけでなく、医療費削減にも寄与する。
  4. 脆弱集団への恩恵: 高齢患者、不良なパフォーマンスステータス、または併存疾患を持つ患者など、CIMの影響を受けやすい脆弱な集団においても、化学療法の忍容性が改善する可能性がある。

残された課題: 今後の検討課題として、化学免疫療法時代のIMpower133レジメンとの長期安全性および効果検証 (第III相PRESERVE試験など) が挙げられる。また、他のCIM好発腫瘍 (非小細胞肺がん、乳がん、膀胱がん、大腸がんなど) への適応拡大の可能性も探求されるべきである。さらに、腫瘍細胞のRB1機能を保持するRB1陽性腫瘍におけるtrilaciclib単剤での抗腫瘍効果の探索や、薬剤経済評価も今後の研究で明らかにすべき点である。本研究の限界としては、3つの異なる試験のプール解析であるため、試験間の異質性が存在する可能性が挙げられる。また、長期生存アウトカムの追跡期間が比較的短いこともlimitationとして認識される。

方法

本研究は、ES-SCLC患者を対象とした3つの第II相ランダム化二重盲検プラセボ対照試験 (G1T28-05 [NCT03041311]、G1T28-02 [NCT02499770]、G1T28-03 [NCT02514447]) のデータを統合したレトロスペクティブなプール解析である。合計242例の患者がランダム化され、trilaciclib群123例、placebo群119例に割り付けられた。

対象患者: 各試験の適格基準は、18歳以上、組織学的に確認されたES-SCLC、RECIST 1.1に基づく測定可能病変、ECOG Performance Status (PS) 0-2、および十分な臓器機能であった。G1T28-05およびG1T28-02は初回治療 (first-line, 1L) のES-SCLC患者を対象とし、それぞれエトポシド/カルボプラチン/アテゾリズマブ (E/P/A) およびエトポシド/カルボプラチン (E/P) レジメンが用いられた。G1T28-03は既治療 (second-/third-line, 2/3L) のES-SCLC患者を対象とし、トポテカンレジメンが用いられた。

治療プロトコル: Trilaciclib 240 mg/m² またはプラセボを、化学療法投与日の化学療法開始30分前までに静脈内投与した。G1T28-05では最大4サイクルの導入療法後、アテゾリズマブ単剤維持療法に移行し、trilaciclib/プラセボは維持療法中には投与されなかった。G1T28-02およびG1T28-03では、病勢進行、許容できない毒性、同意撤回、または治験責任医師による中止までtrilaciclib/プラセボを化学療法前に投与した。サイクル1におけるESAおよびG-CSFの一次予防的投与は禁止されたが、治療的G-CSFは許可された。サイクル2以降は、標準治療ガイドラインに従いESAおよびG-CSF(予防的または治療的)が許可された。RBCおよび血小板輸血は、治験責任医師の判断により治療期間中いつでも許可された。

評価項目:

  • 主要評価項目: サイクル1の重症 (grade 4) 好中球減少の持続期間 (DSN) および治療期間中の重症好中球減少 (絶対好中球数 < 0.5 × 10⁹ cells/L) の発生率。
  • 副次・探索的評価項目:
    • 骨髄保護: 発熱性好中球減少の発生率、G-CSF投与率、grade 3/4貧血の発生率、RBC輸血率 (week 5以降)、ESA投与率、grade 3/4血小板減少の発生率、血小板輸血率。
    • 安全性: 有害事象 (AE)、重篤な有害事象 (SAE)、CIMまたは敗血症による入院率、化学療法減量率、相対投与強度 (relative dose intensity, RDI)。
    • PRO/HRQoL: FACT-An (anemia-related fatigue, PWB, FWB, anemia trial outcome index, FACT-An total scores)、FACIT-Fatigue。ベースラインからの調整平均変化量および確認された悪化までの期間 (time to confirmed deterioration, TTCD) を評価した。
    • 抗腫瘍効果: ORR (RECIST 1.1に基づく)、奏効期間 (duration of response, DOR)、PFS、OS。

統計解析: 全ての解析はSAS 9.4ソフトウェアを用いて実施された。データの一貫性とプール解析の統計的妥当性を評価するため、Breslow-Day検定を用いて各血球系統の代表的な骨髄抑制エンドポイント (SNの発生、grade 3/4貧血、week 5以降のRBC輸血、grade 3/4血小板減少) のオッズ比の均一性を評価した。サイクル1のDSNの治療群間差は、ベースラインの絶対好中球数 (ANC) を共変量とし、ECOG PS、脳転移の有無、および試験を固定効果とするノンパラメトリック共分散分析を用いて評価した。二値エンドポイントの治療効果は、修正Poisson回帰モデルを用いて評価した。発生率エンドポイントは、負の二項回帰モデルを用いて評価し、イベント総数をサイクル数または週数で除して100単位あたりで報告した。これらのモデルには、3つの因子と対応するベースライン検査値が共変量として含まれ、曝露期間がオフセット変数として組み込まれた。PROエンドポイントのベースラインからの変化は、混合効果モデル (mixed-effect, maximum likelihood-based, repeated measures analysis model) を用いて解析した。TTCD、PFS、OSの治療群間差は、層別ログランク検定 (stratified log-rank test) を用いて検定し、ハザード比 (HR) および95%信頼区間 (CI) はCox比例ハザードモデルから算出した。安全性データセットは、ランダム化され治験薬を少なくとも1回投与された患者を含み、AEおよび入院の解析に用いられた。